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写楽

先日、東京国立博物館で「写楽展」をみました。
平日にもかかわらず作品によっては人垣が3重にもなるほどの人気でした。

1794年のたった10カ月間に140以上もの浮世絵作品を世に出しながら、人気絶頂のうちに忽然と消えた謎の人物ということが人気を増幅させています。スナップショットのように瞬間を射止めたような作品は躍動感があります。
今回の展示は、今まで発見されている写楽作品のほとんどを世界中から集めたそうですから、写楽ファンや研究者にとっては夢のようでしょう。お芝居ごとに作品を展示してあるので歌舞伎ファンにも楽しめる展示です。

本物を見てとにかくその精密さに驚かされました。
線は髪の毛より細く、描かれている役者の着物の文様なども実に細かいのです。しかも版画なのに濃淡の表現も豊かで、写真やネットでは全く気付けなかったことでした。今回、本物をみてようやく、江戸浮世絵が世界中で高い評価を受けている理由がわかりました。
また写楽は絵師なので、彫師、摺師たちの技術力にも驚かされます。


東京国立博物館にて会期が延長され6月12日まで。
ワタクシのような初心者なら、描かれている指の様子、つきだした腕がどこから出ているかなどをみても面白いです。
写楽_a0163788_160234.jpg

Commented by かみしろ at 2011-05-15 23:05 x
絵師、彫り師、摺り師の三人で写楽と言ってもいいでしょう。
by hoppykosey | 2011-05-15 16:00 | 美術 | Comments(1)

お気楽にどうぞ


by ほっぴいこうせい