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正統エロ映画 私の男

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うヘぇ・・・・・

救いのないオハナシに終演後の観客は凍りついておりました。

「近親相姦」を描いたこの作品、桜庭一樹さん原作で2008年直木賞を受賞しました。

あとで知りましたが桜庭さんは若い女性。


正統エロ映画でもあります。

ストーリーは見てのお楽しみということにし感想を書きます。

書いてこの作品を自分から早く排泄したいのです(笑)。


ストーリーが進むにつれて不吉な予感が高まってきます。


騙されてもいいから僅かでもいいからこの父娘に共感したい、とか、

微かでもいいから温もりを、仄かでもいいから愛を・・

そんなワタクシの祈りと願いは葬り去られました。


この格別な後味のザラザラ感は70年代のATG作品群や日活ロマンポルノ作品を思い出させます。

日本映画お家芸である「暗闇」を描く底力です。


ところで、映像と音の美しさは超一流、芸術映画といえましょう。

とくに陰影や反射光の映像表現、抑制されたサウンドスケープの迫及力は見事です。


そして、極端に少ないセリフ。

この仕掛けが観客の想像力を掻き立て、観客が自分から作品の世界に入っていってしまうのです。

その先に待ち受けてたのが、知っているけど見たくなかった世界。

そこに自分で懐中電灯の光をあててしまうというわけです。



映画に詳しいトモダチが、「それでも生き抜く、その意味を伝えている作品だ」

と言ってましたが、ワタクシはこの作品の怖さに絶句するだけでした。



この「私の男」作品は今年のモスクワ国際映画祭で「グランプリ」と「最優秀男優賞」を受賞しました。

確かに名作です。

















Commented by kim at 2014-07-06 11:55 x
私も見ました。「いい」と、「とてもいい」と思いましたがこれだけ素晴らしいコメントを書けて自分が言いたいことがなんだったかと分かりました。
by HoppyKosey | 2014-07-06 00:43 | 映画・舞台 | Comments(1)

お気楽にどうぞ


by ほっぴいこうせい