つまらなかった「横浜トリエンナーレ2014」
2014年 10月 23日
「華氏451の芸術:世界の中心には忘却の海がある」とのテーマは難解でした。
敷居が高くて現代美術ファンを遠ざけてしまったと思われます。
プロデューサーの森村氏は
「ポピュリズムに陥らない展示方法、饒舌にアピールされるものの対極にある沈黙を忘れてはならない」
と語っていますが、
トリエンナーレという祝祭空間を待ち望んでいた一般ファンを締め出した点で私は森村氏を評価しません。
主会場の「横浜美術館」(前回報告)は息苦しかったのですが、
もうひとつの主会場「新港ピア」にもがっかりです。
というのも
昨年までの「新・港村アトリエ」だったころ、ここで制作していたクリエーターたちの熱く軽やかな情熱は跡形もなく消し去られていたからです。
「新港ピア」会場では大竹伸朗さんの「網膜屋/記憶濾過小屋」は面白かったです。
大竹ワールド健在。いつもながらエネルギーに満ち魅力的です。
やなぎみわさんが台湾で制作したという移動舞台車は楽しみでしたが貧弱でした。
というのも台湾の移動舞台車は数年前、写真家・沈昭良(シェン・ジャオリャン)さんの写真展で知り、その華麗なキッチュさに興味を持っていたからです。
この舞台を使った公演が横浜で行われないのも残念です。
台湾では600台もの舞台車が村祭りなどで活躍しています。
http://blog.livedoor.jp/talbot2011/archives/54495739.html
残念だった「横浜トリエンナーレ2014」
こんなんだったらもうやめたほうがいいです。