「ホドロフスキーのDUNE」2013年・・・ つまらなかった
2017年 12月 08日
ネットのレビューでは極めて高評価だが面白くなかった。
映画DUNE(1975年)の企画に関わったそうそうたる人たちが、制作中止を残念がるインタビュー・ドキュメンタリー
内容は公式サイトのそのままでネタバレもクソもない。
DUNEのカケラでも見たかったが、そもそもDUNEは撮影までも辿りつかなかったから無理なハナシだった。
莫大な制作費に加え上映時間20時間というのでは配給会社が手を引くのも無理はない。
しかしこの金勘定が芸術を蹂躙する、とホドロフスキーは激怒。
この作品、撮影映像がない代わりにシーンの絵コンテがたっぷり紹介される。
DUNEの絵コンテはページにして数千、綴じられたものは厚さ20cmに及ぶ。
この迸り出る夥しいイメージ、想像力、創造力には圧倒される。
これらはその後、スターウォーズやエイリアンなど多くのSF作品で実現したというかパクられたということである。
結局はホドロフスキーという人の情熱を描いたのがこの作品。
妥協を許さず突き進んでいくスゴい人であることは確かだった。
ビッグネーム、たとえばオーソンウェルズ、サルバドール・ダリ、ピンクフロイドなどは彼の情熱に押されてDUNEに集まった。
アマンダ・リアがインタビューに答えていたが、これは見ないほうが良かった(笑)。
この日、渋谷アップリンクでは2017年撮影のホドロフスキーインタビュー映像が併映。
相変わらず熱く語り倒すホドロフスキー、88歳でもますます闊達放言。
最新作「エンドレス・ポエトリー」に触れながらで本編より面白かった。
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