
大島には人間が棄てられ、犬島には精錬所が棄てられ(採石で削られているから島全体が棄てられたともいえる)この豊島はゴミである。産業廃棄物の処分問題で全国的に名を馳せ、一時期テレビ報道も盛んだった。
香川県の産廃処理業者がこの島をゴミ捨て場にして多量の産廃を持ち込んだが、処理方法があまりに酷かったために島民はこの業者と認可し放置した香川県を裁判に訴えた。
業者は倒産してしまったが香川県は敗訴、島民の希望がかない廃棄物のすべてを撤去することとなった。現在も撤去作業中、掘り起こして隣の直島に船で運び最終処理をしているそうだ。
島の滞在時間が少なかったのでかつての産廃処分場は船から眺めただけだったが、船客の中にはカメラを向ける人々が何人かいた。
この島を訪れたきっかけは「瀬戸内芸術祭」参加作品の鑑賞だ。

島を巡回する無料のバスを途中下車しながらローカル色たっぷりの旅。とはいえ帰りの船の時間がケツカッチンで時計を気にしながらの見物。



これは塩田千春氏の作品、元は公民館だったそうだ。彼女の作品には横浜や妻有でも出会った。
これは阿部良氏プロデュースのレストラン「島キッチン」。建物の美しさと食事の美味しさには圧倒された。


地野菜のキーマカレー
石垣の積み方には島ごとに作法があるようだ。豊島はこんな感じ。