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列車で青森へ    小坂鉱山 花岡鉱山

さて次の日はレンタカーで県境を越え秋田の小坂鉱山と花岡鉱山へ向かう。ワタクシは鉱山が好きで今回の旅の目的地でもある。

一時期、日本三大鉱山といわれるほどの栄華を誇った小坂鉱山、その典型的な鉱山都市小坂は、ほかの鉱山都市同様、すべての命運をこのヤマに預けてきた。閉山後は金属関連技術を活かしたリサイクル産業が好調らしく町の印象は明るかった。

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当時の鉱山事務所が保存公開されていて、現役の芝居小屋「康楽館」とあわせ観光資源となっている。

資料室に掲示してあった大きなモノクロ写真パネル、深山幽谷の中に煌々と照明に浮かび上がった小坂全山を鳥瞰した構図が時の繁栄を雄弁に語っている。東北でいち早く住宅に電気が灯り「不夜城」と称され、最盛期に2万とも3万ともいわれる住民が暮らしたこの町は、山の中に忽然と存在した別世界であった。


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花岡鉱山は戦争末期、800人もの中国人鉱夫が一斉蜂起したことで知られる。鉱山鉄道の敷跡に沿ってかつての鉱山事務所があったあたりまで行ってみたが、当時をしのばせる形跡はまったく見つからなかった。
ところでこの中国人鉱夫たちの強制労働に対する損害賠償請求が2001年東京高裁で和解している。裁判の途中、高齢で原告の多くが亡くなった。


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鉱山への道中、比内町を通った。比内といえば比内鶏である。町の人に比内鶏はどこにいるのか尋ねてみたら

「うー、おらも見だごとねえよ。天然記念物だがらさあ」
「あれえ・・比内鶏の焼鳥とか鍋とかありますよね?」
「うんだなや、それは比内地鶏だや、比内鶏じゃねえさ」
ということであった。
比内町は市街地が小さくてきょろきょろしているうちに通り過ぎてしまった。

大館は少し大きな町で、比内「地」鶏の専門店を発見。親子丼を食べるが普段食べているのとあまり変わらない。ワタクシは細やかな味がわからないのだろう。

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大館市内に「日本鶏資料館 山田記念館」というのがあるということで寄ってみたら冬期休館中。建物は古い民家、狭い庭に鶏小屋がみえたが空っぽだ。

ホテルに戻り裏手の少しオシャレ系居酒屋で晩酌&夕食。これは高くついた。


**おまけ**

比内はもちろん大館あたりまで「ホジナシ怪人」が出現したことがあるようだ。
ちなみに「ちぇこかっぱ」のperc&dr奏者であるHozidoraーK氏はホジドラの東京駐在員らしい。
http://homepage1.nifty.com/nexus/neiger/

それから超人ネイガーのカルタはこちら
http://www.dfcp.net/karuta/akita.html

*不定期連載 次回は帰路泥酔
Commented by かみしろ at 2011-02-20 00:10 x
天然記念物の血を引いているからといってその人の下に合うとは限りません。好みですから。
濃い味に馴らされた私たちにはフライドチキンは好むが鶏本来の味を楽しむ親子丼は好まれないのかも知れません。ね!!
by hoppykosey | 2011-02-19 11:26 | 出かけた | Comments(1)

お気楽にどうぞ


by ほっぴいこうせい