「チャイニーズ・ブッキーを殺した男」
2013年 01月 02日
「チャイニーズ・ブッキーを殺した男」 1976年
夕方、映画を見てきた。昔はお正月といえば映画館で寅さんや怪獣映画を見たものだが最近はすっかりご無沙汰している。
さてこの「チャイニーズ・ブッキーを殺した男」、バイオレンスなギャング映画かと思ったが一流のヒューマンドラマだった。映画が終わって歩いていると暖かい気持ちが湧いてきた。監督はジョン・カザヴェテス(米)。さすが特集が組まれる名監督だけある。
主人公のコズモは小さなショークラブ経営者。ギャングとトラブルになり殺し殺される羽目に陥ってしまう。
しかしこの作品の真髄は、コズモの、店やスタッフ、客、そしてショーに対する、とびっきりの情熱と愛と誠実さにある。観た人はコズモが好きになると思う。
映画全体は非常に閉塞的で息苦しい。しかし不思議なことにギャングも含めて登場人物が温かく描かれている。単純なストーリーだが135分間飽きさせない。
ほとんど夜のシーンなので暗い中での撮影は高い技術なのだろう。長いカットがたくさんあるが、名優ぞろいでそれを感じさせなかった。
原題 The Killing of a Chinese Bookie
製作年 1976年
公開年 1993年
監督 ジョン・カサヴェテス
脚本 ジョン・カサヴェテス
出演 ベン・ギャザラ、ミード・ロバーツ、ティム・カリー、シーモア・カッセル、
ロバート・フィリップス
by HoppyKosey
| 2013-01-02 23:01
| 映画・舞台
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