8月6日を迎えての、吉永小百合さんの発言
2014年 08月 09日
「どういう形にせよ、核の傘に入っているにせよ、あれだけひどい広島、長崎の原爆被害があったんだから、それをみんなでしっかり勉強して、どんな状況でも核兵器はノーと言ってほしい」
「原子力の発電というのは、特に日本ではやめなくてはいけない。これだけ地震の多い国で、まったく安全でない作り方、管理の仕方をしているわけですから。どうやって廃炉にしていくかを考えないと」
原発の再稼働や原発輸出の動きがあることについて
「さよなら原発と私は声を出していきたい。みんなの命を守るために、今、せっかく原発が止まっているのだから、今、やめましょう」
「まだ毎日、汚染水など現場で苦しい思いの中で作業していらっしゃる方がたくさんいる。そういうなかで、外国に原発を売るというのは、とても考えられないことです」
改憲、集団的自衛権について
「今の流れはとても怖い。大変ことになりそうな気がしているんです」
「政治が悪いから、といっている段階ではない気がします。一人ひとりの権利を大事にし、しっかり考え、自分はどう思うかを語らなければいけない」
女子学生が1945年8月6日に何があったか知らなかったことについて
「鳥肌が立つほど悲しかった。みんながあの時の痛みをわかろうとしなければいけないと思います」
都知事選で細川候補を応援し
「日本の原発事故を見てドイツでは原発をやめましょうと決めているわけです。でも、日本はそうじゃない。やめたいと思っている人はたくさんいると思うんですけど、声を出す人は少ないんですよね。だからやっぱり、自分が思ったことは声に出したい、思想を伝えたいと思いました。人間の命のほうが電力より大事じゃないか、という根本だけは忘れたくありません」
2014年8月6日 朝日新聞1面より
今日は長崎原爆忌