映画「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」
2015年 03月 30日
若き天才的数学者アランはイギリス軍に雇われ、巨大な手作りマシーンを開発しナチスドイツの暗号解読に挑戦しました。
仲違いばかりだった開発チーム6人が、アレ?って感じで突然和解したり、酒場での一言で一気に解読にこぎ着いちゃったのは演出が薄っぺらな気がしましたが、映画の後半、暗号解読に成功した後のチームが置かれた環境、そしてアランの同性愛をめぐる当時のイギリスの状況を絡めたストーリー展開は見ごたえがありました。
チーム6人のうちアランと婚約者(女性)はよく描かれていたのですが、ほかの4人のキャラクターをもう少し描いていれば、と思います。たとえば二重スパイだった彼のこととか・・・
いろいろ想像力をかきたてられ、先日の映画「ナイトミュージアム」の残念感を「禊」ぐ(みそぐ)ことができました。
*アラン・チューリングは実在の人物で、イギリス政府により同性愛「治療」のホルモン注射を受けさせられた挙句に41歳で自死したとのことです。