
立正佼成会横浜教会普門館で開催された、パイプオルガン定期コンサート
"「しおん」の夕べ" に行ってみました。
パイプオルガンが設けられているのは「法座席」というホール
正面には大きな仏さま そして左右にオルガンパイプです。
ここは法話に使われる宗教施設
声が明瞭に届くよう残響を抑えた建築設計になっています。
一方、パイプオルガンは豊かな残響がオルガン音色の要素
相反するわけです。
そこで
オルガンの音をマイクで拾い
音を僅かに遅らせて場内に設置した数十台のスピーカから流すことで
残響感をつくりだしています。
スピーカーの位置によって異なる遅延量(ディレイタイム)が設定されています。
実際に最後部で聴いてみたところ
残響は少な目に調整されていました。
好みや楽曲にも因ると思いますが
粒だちがハッキリしていて自分には気持ちがいい音でした。
ところで大きなパイプオルガンの場合
客席から鍵盤を見ることはほぼ不可能です。
これはオルガンの構造上仕方が無いのですがいつも残念に思います。
演奏者が見えたとしても遠くからの背中だけ、演奏者が全く見えないこともあります。
ここ普門館もどこで演奏しているか分かりませんでしたが
サービスで演奏の様子がプロジェクターで映し出されていました。
【演奏曲目】
1,水上の音楽よりアラ ホン パイプ(ヘンデル)
2,バッサカリアとフーガ ハ短調(JSバッハ)
3,ギーターンジャリより
摘んでください/我が生命滴るるとき/我が胸の奥底を(ゴダール)
【出演】
オルガン伊藤繁
ソプラノ羽田亜由加/メゾソプラノ鬼塚明美/バリトン瀬戸忠志
朗読 内田浩世
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ところで東京杉並の普門館は長らく吹奏楽の全国大会会場に使用されてきましたが
耐震構造が不十分なため取り壊されることとなりました。
11月5日から吹奏楽愛好者向けに施設公開イベントが開催されます。
思い出がある人は見納めに行ってみてはいかがでしょうか。
(予約不要・無料らしいです)
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