美術展の皮算用
2019年 04月 10日
観たい美術展はいろいろあるけど入場料がけっこう高い。
主催者はかなり儲けたのではないかと思い皮算用
たとえば昨年、国立新美術館で開催された
「ルーブル美術館展」は
85日あいだの会期で来場者は42万人
入場チケットが1600円とすると
収入は計6億7200万円、1日あたり約800万円
一方経費は、
会場費
作品輸送および保険費用
プロモーション費用(広告、チラシ、DM、HPなど)
会場構成費用(額装、キャプション、展示作業、装飾、ライティング、保管など)
人件費(会場受付スタッフ、会場監視員など)
これらを差し引いたものが利益
、
コンサートのチケットで言えば、吉永小百合が神様といった井上陽水よりも、リンゴ・スターやベンチャーズの方が何倍も高い。「作品輸送および保険費用」だろう。
またたとえばうな重は高い、が、うなぎ屋の主人以下のみなさんは大金持ちであるようには見えない。店構えも高級めかしているところは多くはない。すると、高額の支払いをとっているからといって、我々以上に儲けているとはいえないのかもしれないと思う。
が、金持ちである風を見せたくないという趣味あるいは、見せてはならぬという用心であるのかもしれない。
コンビニフランチャイズの本社への支払いは粗利の半分以上だという。個店オーナーは厳しいわけだが、「誰がいい思いをしているか」という見方をしてもつまらない。そんなことを詮索するよりは、自分がどうやったら儲けられるかを考えるのがよい。
興味は、社会のあれこれがどんな仕組みで動いているのかという点にあるんだよね。