シゴトを早めに切り上げられたなら箱根湯本行の小田急ロマンスカーに乗り込む。
平日の早い夕方は乗客も僅かで車内は静かだ
とりあえず買ってきた缶ビール一本目
渋沢を過ぎると列車は林の脇を川に沿っていくつものカーブを折り返しながら坂を下っていく。国府津松田断層崖で列車にとっては急坂、このあたりの景色が好きだ。
坂の終わりあたりの車窓からは放牧されている馬が見えることがある。
そろそろ缶ビール二本目
小田原を過ぎると箱根湯本まで早川沿いの登り、急カーブが多くゆっくり進むのが面白い。ほどなくして終点箱根湯本だ。
何をしに箱根湯本に来たのかというと日帰り温泉「かっぱ天国」
駅の隣の崖を上ったところにある。
創業は昭和8年(1933年)湯治場の雰囲気である。
入り口がちょっと不気味だが湯は最高、掛け流し。
5分ほど浸かっていると湯と身体がしっくり蕩(とろ)け合ってくることがわかる。
広くて浅い露天の岩風呂が一つだけだが、平日はたいがい誰もいなくて洗い場に仰向けになってうたた寝が出来る。
さあ、そろそろ帰ろう。
脱衣所からホームを見下ろせる。
駅で帰りのロマンスカーの切符と缶ビール1本を買う。
ガラガラの車内、ビールを飲み終わったあとはすべすべになった肌で一眠り。
今年になって3回目、やめられない至福の「かっぱ天国」である。
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