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もう一度「横田空域」のことと「地位協定」

https://hoppykosey.exblog.jp/240183029/

上は数年まえにわたしが書いた米軍「横田空域」についての記事です。
お読みいただけると幸いです。


●那覇空港を思い出します。
那覇空港に着陸するとき、かなり手前から低空飛行になるので天気がよければずっとサンゴ礁が手に取るように見えます。
実は沖縄上空は米軍空域に覆われていて民間機はその狭間をかいくぐって低空で離発着せざるを得ないのです。

●もうひとつ個人的な話ですが、
20代のころ女友達にカリフォルニアに行こうと誘われたことがあります。無料でパスポートも要らないというのです。
どうも彼女が横田にいる米兵と懇ろになり、米軍機に乗せてくれるとの話でした。
断ったのですが、彼女も結局行かなかったようでした。なぜ私を誘ったのかわかりませんが、少し心細かったのでしょうか。

米兵と付き合っていた彼女はたびたび基地に出入りしていたようでした。基地に入ればそこはアメリカ。出入国審査もないのでそのままカリフォルニアに飛んでいけるというわけです。

●彼女のケースはともかく、基地で働いている人たちを除けば一般の日本人は基地に入れません。
しかし米兵、軍属は米軍基地からの外出が自由です。
基地からの外出は日本への入国ですが、
日本政府はもとより誰も彼らの行動を把握することはできません。
つまり米軍は自由に出入国しているわけです。
このことを定めているのが日米政府が合意している「地位協定」と「密約」です。

●在日米軍については「日米合同委員会」が取り扱っています。メンバーは日本側が官僚たちでアメリカ側は公使以外全員が軍人という、国民主権とはかけ離れた構成です。ここでの決定事項はそのまま内閣に命じられます。基本的に密室協議なのはこの組織が米軍にとっては軍事機関だからです。自民党政府はこの会議を憲法より上位に置いています。
「日米関係を一層強固に」と首相が頻繁に発言しますがこの構造を継承するとアメリカに誓っているわけです。

●政府はこんなブザマな「地位協定」のことはあまり国民に知られたくないはずです。












by HoppyKosey | 2022-09-12 00:00 | ひとこと | Comments(0)