大らかな「キリスト祭」はみんなで楽しく悪ノリ 青森新郷村

新郷村の「キリストの墓」はどうせネタだろうと思っていましたが墓の前で60年間も祭りが続いているのは変だと思い見に行きました。


村長が挨拶で「真偽のほどはさておき」と言っていましたが全くそのとおりでした。「考えるな、踊れ」という祭りポスターのキャッチが秀逸です。
参加者は地元の人が半分、観光客やオカルトファンが半分といった感じ。たった人口2500人の村の祭りに県知事、国会議員たち、周辺市長や町長といった重鎮が来賓席にズラリ、これには驚きました。
来賓挨拶、お祓いや祝詞、獅子舞。最後は墓の周りを回りながら女性たちが華麗に「ナニャドヤラ踊り」を奉納。キリスト教色は皆無です。
1935年（昭和19年）茨城から村に竹内巨麿という人がやってきて「これは古文書に書かれているキリストの墓である」としたのですが、のちにその古文書はインチキだということが判明。
でも「考えるな、踊れ」ということで祭は今に続くというわけです。

この日は60回目の特別イベントとして周辺地域の集落に伝わるナニャドヤラ踊りが披露されました。どれも盆踊りですが村によって少し違いがあります。
繰り返される「ナニャドヤラ」という歌詞はヘブライ語説もあるようですがすが私は「ケセラセラ」「なんくるないさぁ」「ムーモンタイ」という意味だろうと思いました。

大らかにみんなでワルノリ、楽しい新郷村キリスト祭でした。　　

2024年6月2日　青森新郷村