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中之条ビエンナーレ2025

第10回目中之条ビエンナーレ、初めて行ったのが第4回2013年なので6回目だ。
今回は日帰り、「旧廣盛酒造」「イサマムラ」「伊参スタジオ」「五反田小学校」「沢渡温泉」の順に中之条周辺を回ってきた。
「やませ」は車で行くのが禁止となりイサマムラからシャトルバスが運行されていた。
たしかに「やませ」周辺は道が狭く駐車スペースも限られていたからシャトルバスの運行は正解だ。

今回、特に素晴らしかったのは沢渡温泉「旧沢渡館」
櫻井隆平とカリン・ファン・デル・モーレン(オランダ)の作品
廃業旅館が展示会場だ。

畳部屋に布団が敷いてあり誰かがくるまって寝ている。
その浴衣の帯をこどもが引っ張って遊んでいる
出かけて誰もいない部屋には扇風機が回っている。
廊下の籐椅子で灰皿と缶ビールを前にくつろぐ男がいる。
地下では風呂に入っているかように人影が、擦りガラスの向こうにゆらりと動く。
カリン・モーレンは洗いざらしの白布に刺繍を施し、あるいはレースに編んで2階の空き部屋に吊った。
風で揺らいで旅館に命が吹き込まれるようである。
帳場には貸し出し用のドテラやマージャンパイが用意され旅館名が入った箱マッチが並んでいる。
「沢渡館」の亡霊と出会った。




そしていつもだが「やませ」の作品群は存在感に満ちて美しい。

「やませ」は江戸時代に権勢をふるった材木商「神保家」の大きな古民家で重文に指定されている。
大小たくさんの畳部屋、また巨大な土間と炊事場を見る度、いったい何人の使用人がいたのだろうと何時も思う。
庭先や蔵、馬小屋にも作品が展示、さらに今年は屋根裏空間にも作品が展示された。
ここでの展示は神懸ったようなものが多い気がする。
屋敷の中央に鎮座する巨大な神棚のせいかもしれない。



先ほどの「旧沢渡館」や「旧廣盛酒造」もそうなのだが
作品が作られ置かれている場や建物に染み棲み付いている霊的な磁力、あるいは「気」「気配」が作者と交感して作品が生まれ、その作品に観覧者はハッとさせる。


★旧沢渡館★
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★やませ★
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                  ★ 「本醸造榛名山」牧野酒造
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今年の会期は10月13日まで できれば期間中にほかのエリアも行ってみたいと思っている。


by HoppyKosey | 2025-09-30 00:00 | 美術 | Comments(0)

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by ほっぴいこうせい