ときどき即興演奏でも練習はするの?と訊かれる。
トミタタミトさんと事前に二人で合わせることはないが
自分では準備する。
朗読ライブの場合、事前に朗読する作品のテキストが送られてくる。
それを何度か読む。
直ぐに情景が浮かぶときと分かりにくいことがある。
トミタタミトさんとは長くやっているから
こんな感じで読むのだろう、と見当をつける。
感じというのは呼吸感のこと。
トミタタミトさんの朗読は大仰ではなく
ストレートで強い淡々さが魅力だ。
詩を見て始めに考えるのは音色
選択肢は少なくてピアノ、弦楽器、エレキピアノぐらい。
会場に用意されているステージピアノは大概この音色は備わっている。
次に考えるのは音の風景
絵画を描くようなもので説明が難しいが
詩にあった強弱やテンポや調のだいたいを決める。
場面場面で楽曲を弾くか効果音を弾くかも考える、というかイメージする。
光の塩梅、温度や風を描く感じ。
一番の決め手は無音の配置だ。
ライブが近くとなればさすがに鍵盤に向き合う。
1時間もやらないが想定した絵が描けるかどうかを試す。
このとき別のアイデアが浮かぶことも結構あって楽しい。
本番で自然な景色が立ち上がると良かったと思う。
2026年1月 新宿御苑RUTOにて

