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三回目の「極私的エロス 恋歌1974」

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始めてみたのは1980年ころ、横浜関内ホールでの上映会だった。
産道を大写しに撮影した出産シーンが衝撃的でほかのことは全く頭に入ってこなかった。

監督原一男の前妻である武田美由紀は原と別れて沖縄に渡っていたが
米兵との間に産まれる自分の子供の出産シーンを撮影するよう原に依頼した。

武田は自宅で全く誰の手も借りないで一人だけで出産した。
それを撮影した原は緊張のあまりカメラのピントを合わせることが出来ず
あとで一生の不覚だったと語っている。
この出産の撮影には再婚した妻小林佐智子を同行させている。

のちに小林佐智子も東京のグループホームで出産、これも原が撮影した。
小林の赤ん坊は出てきても動かずクタっとしていて泣かなかったから
このシーンに上映会場は凍り付いた。

しかし産婆がさすったり叩いたりさかさまにしたら突然オギャァと泣き
そのとき観客たちの嗚咽が場内を埋めた。
私はその時20代だった。

二度目の鑑賞もどこかの上映会だった。
沖縄コザの特飲街には米兵をカモにする女性たちが集まっていて
米兵との間に産まれた子供たちもたくさんいた。
1959年生まれの玉城デニー県知事もその一人だ。

原は東京からコザに渡った前妻の武田美由紀を追いかけて撮影した。
原自身が映画の中でこれは未練だったと語っている。

何十年も前に観た映画だが、強烈な印象が残った。


先日、たまたまYoutubeの無料配信を見つけた。
DVDにもなっていたらしい。

観るのは三回目だが、今回は武田美由紀という人の思想と行為が気になった。
当時のウーマンリブ運動の旗手ともいわれていたそうだ。


この作品評はさまざまだが
原をめぐる女性の三角関係を描いた私映画だという点については原も認めている。



1974年 疾走プロダクション
監督・撮影:原一男
出演:武田美由紀、小林佐智子


今、以下のリンクで視聴できる。


by HoppyKosey | 2026-01-20 00:00 | 映画・舞台 | Comments(0)

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by ほっぴいこうせい