2010年 01月 20日
旧神戸市立二宮小学校 その2
二宮小学校で避難生活をしている子どもたちのうち二宮小学校在籍の子は今は数名だけです。
自宅に帰ったり親戚に引き取られたりしたのだと思われます。
避難所で暮らしていた子供たちは、ようやく学校が再開し友達と再会できて嬉しそう、校庭で走り回って遊んでいます。
いたずら小僧の茶目っけに本当に腹を立てる大人もいて面白い。
こういった子供達の笑い声だけが、唯一、地震を忘れさせてくれます。
しかし階段の踊り場に犬と一緒に布団にくるまって一日中じっと浸画を読んでいた少女の姿を忘れることはできません。
犬と一緒に避難生活を送るには同じ部屋の同意が要るのです。親御さんの姿を見ることはありませんでした。
教室ではなく廊下や階段で生活してる被災者が1割程度います。この事情は実は犬だけではなくて、さまざまです。
*正面奥に見える茶色の建物が二宮小学校の建物です。これも1995年8月に再訪したときに撮った写真です。昭和初期の建築物で多少のヒビ割れを生じながらも倒壊は免れた堅牢な構造です。
とはいえ老朽化が進み、児童数も減少したため廃校の予定でした。現在は取り壊されています。
最後の一仕事が避難所だったというわけです。
以前のほっぴいこうせいブログはこちらです
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