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2012年 05月 08日 ( 2 )

洋画家のアベさん、ワタクシが初めて会ったときはもう80歳過ぎのおばあさんでした。
「病院で死ぬということ」という映画の上映会で出会いました。

アベさん、上映中はほとんど居眠りでしたが、映画が跳ねてから居酒屋に付き合ってくれました。
芸術のこと、詩のこと、沖縄のこと、平和のこと、女性のこと、教育のこと・・
大いに語りあい、彼女の年齢を忘れるほどでした。
でも突然、彼女の総入れ歯が外れて、ワタクシは一気に我に帰りました。

その後もなんとなくかわいがってもらい、彼女のアトリエを訪ねたことがありました。

そこは初めて見たゴミ屋敷、ワタクシは驚愕し恐怖しました。

室内には腰の高さまで積ったガラクタ、
そこに一筋の通路だけが必要最低限のスペース、風呂場への道、トイレへの道、キッチンへの道、唯一の居間への道を連絡しています。
老人が一人で暮らしているとゴミも捨てることがままならないのでしょう。

夏なのに扉はずっと明け放れていて、蚊がひどく坐ってられないほどでした。
彼女はそのことにやっと気付いたようでしたが、蚊取り線香がどこにあるかわからない、窓の閉めるのは大変だ、私はもう蚊には刺されないのよ。

冷蔵庫から缶ビールと缶詰を発掘してくれました。
数年前に賞味期限切れで錆ついてさえいます。
来客は十年ぶりくらいとのこと、ありがたく頂戴しました。

アベさんの家の入口に自販機が2台ありました。
人通りのもないのに数百万円で購入したというので、それは詐欺だ、解約すべきだといいました。
しかしアベさんは、担当者がいい人でときどき電話もくれるから、と遠くを見つめるようでした。

夜も更けたとき、あたしもそろそろここを売って老人ホームにいこうかな、とアベさんがつぶやきました。
別人のようなしょぼさで、自分がここを訪問したことが間違っていたような気がしました。
封印を解いてしまったように。

数年して阿部さんが亡くなったことを知りましたが、あのアトリエで死んだのか老人ホームで死んだのか知る由もありません。

横浜金沢文庫近くの赤井温泉がある谷戸がアベさんのアトリエがあった場所です。
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Q.この度TVCMでご覧になられて驚いた方も多いと思うのですが、院長、頭を丸坊主にされましたよね?

院長:はい。今年の11月7日、私は浄土真宗の得度式に臨み、正式に仏門に入りました。

Q先生が坊主にされた毛の本数と同じ本数を再生させるとするとおいくらですか。

院長:はい。WEBに料金表を載せてありますのでご安心ください。




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