2017年 04月 07日 ( 1 )

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いい映画だった。

映像集団「空族 KUZOKU」の富田克也 相澤虎之介による

「娼婦・楽園・植民地」をテーマとした作品。




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休憩なしで3時間以上

はじめの方のタニア街でのあれこれでは寝てしまったが

その後はバッチリ。とはいえ途中でトイレ中座あり。




故郷イサーンの映像が美しい。

特に川の対岸を進む、鮮やかな得度式のお祝いの隊列が忘れられない。

村のシャーマンの語りが徐々に謡いになるシーン

心底感動した。



ほかも音楽がまことに素晴らしい。

モーラム、プレーン・チア・チーウィット?

ライブシーンもすこぶるGOOD。

サウンドトラックが売られていたら買ったと思う。




物語は単純だが背景が緻密に描かれ

無駄なシーンは無い。

3時間は必要だったかもしれない。




ゴーゴーバーやカラオケに女を漁りに来るケチな日本人、

バンコクという沼に沈む男たちや女衒、

田舎から出てきた娼婦たちの日常

そこから映画がスタート。




娼婦ラックの故郷イサーンへ舞台は移る。

牧歌的で美しい農村

だがアヘン三角地帯でありゲリラ勢力が展開する。

背景にベトナム戦争 カンボジアPKOの傷跡。


そこにスピリチュアルな伝統文化が織り込まれ

この映画の多層的な豊かさを生みだした。




タイの国民性のおかげか、これらが軽やかに綴られていく。

役者の演技力も高く、

ドキュメンタリーのようだがケレンミもある。




監督はDVDなどソフト化はしない信念ということ

ぜひ早めに劇場へ。




ところでイサーンやラオスではその地方独特のコトバ、つまり方言がキツい。

字幕でそれが関西弁でも東北弁でもないヘンテコな訛り

これは違和感があった。


しかしどうすればいいのか、うーむ・・・・

トータルな印象は、ジメジメせず力強い作品

女性賛歌でもあった。


これはテアトル新宿の特集コーナー

シンハービールも飲める。

4月7日まで上映


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by HoppyKosey | 2017-04-07 00:03 | 映画・舞台 | Comments(0)

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by ほっぴいこうせい