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カテゴリ:美術( 200 )

塩田千春展「魂がふるえる」 森美術館

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充実!! 十分楽しめました。

彼女を知ったのは2007年 神奈川県民ホールで開催された塩田千春展「沈黙から」

燃えたピアノを使ったインスタレーションというので興味があったのです。

そのときは彼女が作品のためにピアノを燃やしたと思ったのですが、隣家の火事で焼け出されたピアノというのが本当らしい・・・・


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そのときの窓枠のインスタレーション、病室のインスタレーションも鮮烈な印象。

寝技をかけられたような呪縛感をいまでも覚えています。


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中でも強烈だったのが数点の写真

全裸になった彼女自身が泥壁の隙間にはまり込んでいるもので

アブラモビッチのワークショップに参加して行ったパフォーマンスだそうです。


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彼女は大がかりな作品で人気を博していますが

パフォーマンスも魅力と示唆に富んでいます。

これはデビュー当時、京都精華大学でのパフォーマンス。


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自分の身体から血液が流れ出す風のパフォーマンス、凄みがあります。


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自宅の浴槽で泥を浴びる彼女

泥だらけはけっこうあります。



これらの作品に再会できて良かった。






そういえば「フライデーあるいは太平洋の冥界」という小説には

泥に埋まる恍惚感が人間性を奪っていくシーンがあります。

塩田さんも読んでみてください。


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塩田千春についての拙ブログ記述

https://hoppykosey.exblog.jp/17237721/



10月27日まで森美術館にて開催







by HoppyKosey | 2019-07-23 00:23 | 美術 | Comments(0)

クリスチャン・ボルタンスキー展 “Lifetime”

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ボルタンスキーは「大地の芸術祭」でも人気の現代美術作家

6月より国立新美術館で大規模な回顧展が開催されている。




一番大きな立体作品「ぼた山」

 積み上げられた大量の黒いシャツで出来ている。

天井には無数の肖像がたなびいていた。

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彼は光と影の使い方が美しく、動く影絵は幻想的だ

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これは映像作品「ミステリオス」

パタゴニアの海岸で撮影された。

ラッパのような金属器が印象的、何の装置だろうと思っていたが

ボルタンスキーが鯨の声を聴くために設置したとのことだった。

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今回の展示では電球を多用した作品群があって、

そのフィラメントの輝きと色が、自分の子どもの頃を想起させた。

それはお寺の薄暗い本堂の灯明だったかも知れないし

どこかの教会の祭壇だったかも知れない。

あるいは台風がやってきた夜

停電の不安に母親と部屋の中でうずくまって裸電球を見上げたときのことかもしれない。


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国立新美術館にて9月2日まで





by HoppyKosey | 2019-07-16 00:36 | 美術 | Comments(0)

美術展の皮算用


観たい美術展はいろいろあるけど入場料がけっこう高い。

主催者はかなり儲けたのではないかと思い皮算用


たとえば昨年、国立新美術館で開催された

「ルーブル美術館展」は

85日あいだの会期で来場者は42万人

入場チケットが1600円とすると

収入は計6億7200万円、1日あたり約800万円


一方経費は、

会場費

作品輸送および保険費用

プロモーション費用(広告、チラシ、DM、HPなど) 

会場構成費用(額装、キャプション、展示作業、装飾、ライティング、保管など)

人件費(会場受付スタッフ、会場監視員など)



これらを差し引いたものが利益





by HoppyKosey | 2019-04-10 00:18 | 美術 | Comments(1)

例の「石」をここで集中的に造ってみたいところだが・・・・

[ BankART Station スタジオアーティスト募集のお知らせ ]


今年2月、みなとみらい線「新高島駅」B1FにオープンしたBankART1929 新スペースBankART Station。
そこで制作・活動するクリエイターを募集します。
個人でもチームでも組織(大学・行政機関等)でも参加可能。パーティや週末毎のアーティストトーク、最終週のオープンスタジオ等、街に対しての開口部も設けます。 
是非みなさんのご参加をお待ちしております。


■BankART1929 新スペース BankART Station スタジオアーティスト募集!

実施期間:2019年4月1日[月]~6月12日[水]

募集組数|全体で20チーム程度

使用目的|原則として制作スタジオ、20平米以上

費用負担|1,200円×平米数×2ヶ月(例:20平米借りた場合1,200×20×2ヶ月=48,000円)内容により半額減免を5チーム程度、全額減免を数組

応募条件|ジャンル・年齢・国籍不問、オープンスタジオ(5.31~6.9)に参加すること、実施期間の60%以上(日数)スタジオを使用すること

応募〆切|2019年3月15日必着

選考方法|書類及び面接にて決定( 面接期間3.19~3.26)

応募方法|下記資料4点を、「2019年度スタジオアーティスト公募係」宛にお送り下さい。(お送り頂いた資料は返却いたしませんのであらかじめご了承下さい。)
     1.氏名・住所・連絡先・メールアドレス・面接希望日時・希望する平米数・使用人数(A4用紙1枚)
     2.活動履歴(A4用紙1枚)
     3.過去の作品資料(A4サイズ8枚または画像等のCDかDVD1枚)
     4.スタジオインするにあたって活動プラン(400字程度)



送り先|〒231-0012 横浜市中区相生町3-61 泰生ビル410「2019年度スタジオアーティスト公募係」  

    ホームページはこちらhttp://www.bankart1929.com/bank2018/news/19_004.html



問合せ|BankART1929studio@bankart1929.comTEL 045-663-2812 FAX 045-663-2813〒231-0012 横浜市中区相生町3-61 泰生ビル410





by HoppyKosey | 2019-03-07 00:42 | 美術 | Comments(0)

福沢一郎・・・「語りて屈さぬ絵画の地平」

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戦前から1990年代まで描き続けた福沢

キュービズム風あり、コミカルな寓話風あり、怒濤のクールベ風あり、宗教画っぽいのもあって、同じ人が描いたとは思えない多様性。

でもどの作品も時代の人間を躍動的に描いていて、テーマは社会的。

独特の力強いタッチと鮮やかな色彩で迫り来る作品

なんとなく落ち着かず未完成な感じも魅力。

「俺はずっと試行錯誤で挑戦してるんだよ」と福沢は言いそうです。

多摩美術大学美術館で224日まで 300円 ← ここは大学なので安い

ところで隣接するベネッセの前にある「蛇の樹」ニキ・ド・サンファルの作品

パブリックアートに懐疑的な私ですがこれには惚れ惚れです。


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ニキのことは以前 拙ブログでも書きました。





by HoppyKosey | 2019-02-05 00:52 | 美術 | Comments(0)

養老生命反転地

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

年末に岐阜県の「養老生命反転地」に行ってみました。


関西本線桑名駅から養老鉄道で養老駅へ

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車内で車掌さんから切符を購入
こういうのは久しぶり

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ディーゼルで3輛編成
ワンマンと書いてありますが
車掌さんが乗っています

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おや、自転車ごと乗れるようでこれは便利

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風格のある養老駅舎
駅から1時間ほど山のほうに歩くと
有名な「養老の滝」があります。


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「生命反転地」へは駅から歩いて10分ほど

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到着、外から見るとテーマパーク風

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入り口に靴とヘルメット貸し出し
そして救護の案内
あとで判りましたがなるほどでした


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始めにカラフルな建物があります

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中はこんなです


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この「生命反転地」は敷地全体が作品になっていて
1995年に荒川修作とマドリン・ギンズが製作しました。


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この建物の中は複雑な構造になっています。
特に通路が指定されているわけではありません。
床が水平で無いため、跨いだりくぐったり
進むのがかなり困難です。

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随所に生活品が埋め込まれています。
見上げると天井にも


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天候が急変して雨になりました。
滑る滑る、危ない

建物を過ぎるとすり鉢状のフィールドになっています


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降りる前に外周の通路を辿ってみました。
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ここも床が水平で無くアップダウンもあり一苦労
周りの視界が遮断され不安に駆られます。
狭くてすれ違うことはできません。

この通路の先には驚かされましたが
秘密にしておきます。

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すり鉢の縁に立つ作品
下の隙間から潜り込めるようでしたが身体が硬くて断念

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足下に気をつけながらすり鉢の奥の方に行ってみました。

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とにかく水平がない
だから自分で重力を捕まえて
常に垂直を保たないとコケちゃいます
足の裏を意識せざるを得ません。



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これはすり鉢の底にある作品です

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縁の部分に黄色く彩色された隙間があって地中に入れます

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狭くて真っ暗
やはりここも床が斜め
どこまで続いているのかも判然とせず
数メートルで引き返しました

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この「生命反転地」はかなりアスレチックな場所
そう考えれば大いに楽しめるともいえます。

街の方の眺め

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飼い慣らされた現代人にとっては危険な場所です。
でもここには一切注意書きがありません。
とても自由な空間で気に入りました。


帰る頃 雨があがって虹が出ました。



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養老鉄道は本数がとても少なく
時刻を前もって調べておくことが必須

帰りの列車がやってきました


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ようやく呑み鉄です。
飲酒状態での「生命反転地」訪問は死亡事故もありえます(笑)


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ところで荒川&ギンズがプロデュースした生命反転アパートが東京三鷹にあります。
現在空き部屋は無いそうです。





















by HoppyKosey | 2019-01-01 00:41 | 美術 | Comments(0)

コミテコルベール アワード2018 -現代における人と自然-


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東京芸大美術館で展覧会開催中、通りがかりに寄ってみました。

フランスのコルベール委員会によるメセナ(芸術支援)活動の一つですが、東京芸大生限定というコンテスト(?!)

ちなみにこの会は「フランス流の美しい暮らしを世界に伝える」活動をしています。



その1次審査通過作品12点の紹介展示です。(1128日まで)


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審査員のセンセーがたの顔ぶれを見るとそれぞれお得意の分野から選んだような印象。


みなさん学内教授の方。

薩摩 雅登(大学美術館)  O JUN (絵画科油画専攻)  小沢 剛 (先端芸術表現科)  森 淳一(彫刻科)  岩田 広己(工芸科)  鈴木太朗(デザイン科)  八谷 和彦(先端芸術表現科)  


とても内向きなアワードです(笑)




そしてこのなかから2次審査で優秀3作品が選ばれます。




二次審査の審査員は 日比野克彦 (東京藝術大学 美術学部長) 秋元雄史(東京藝術大学 美術館館長・教授) ノルベール ルレ (LVMH モエ ヘネシー ルイヴィトン ジャパン代表取締役社長) 有賀昌男 (エルメスジャポン株式会社 代表取締役社長) リシャール コラス (コルベール委員会ジャパン チェアマン、シャネル株式会社 代表取締役社長)




作品の条件は

1)造形美術としてのクオリティ・・・・・うむ

2)ラグジュアリー文化を踏まえてのユートピアであること・・・ううむ

3)楽観主義的な未来を表現すること・・・うへえ



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あなたならどの三点を選びますか? 


https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000037211.html




by HoppyKosey | 2018-11-28 00:34 | 美術 | Comments(0)

さすが藝大 「美しさの新機軸 ~日本画 過去から未来へ~」

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時間があったので寄ってみました。

文化財保存学の研究者が取り組んだ日本画の修復や想定復元技術の発表

数百年も経ってボロボロになったり、現物は既に失われていて模写や縮図だけしか遺っていない作品を、製作当時の姿に蘇らせようという研究



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作品が製作された意図や背景はもちろん、素材や技法を徹底的に分析し現代の科学技術を駆使して再現するというわけでこりゃ奥が深い

日本画の絵の具は岩石や土はもとより昆虫や植物までも用いられていたというのにはびっくりです。


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東京藝術大学陳列館にて 122日まで 無料

ところでこの「藝」って字はスゴい画数だなあ





by HoppyKosey | 2018-11-26 00:31 | 美術 | Comments(0)

竹林 「サトヤマアートサンポ2018」

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これほど感動した竹林は今までありませんでした。

観賞用の竹林ではなくタケノコ畑です。

太さ10cm以上の太い竹が小さな谷戸にみっしり生えていて、細い小道が奥まで続いています。





中に入ると薄暗く、外界の音も風も遮断されて、

荘厳で静謐な神殿のよう。

その神々しさに畏れさえ感じました。




この竹が地下茎ですべてつながっているのだとしたら

私は、一つの巨大なイキモノに呑込まれた、といったところです。



ここに座って日が暮れ、夜が更け、そして朝を迎えてみたい。





和光大学による「サトヤマアートサンポ2018」という現代美術野外展が開催中

この竹林に4点の作品が展示されています。




和光大学表現学部 青山仁希 清水美里さんのインスタレーション「言ノ葉」

国木田独歩「武蔵野」の文を切り取って竹林に配置しています。

感動的でした。




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樹木とコトバのコラボレーション作品は今までいくつも観たことがあります。

たいがい、自然と人工物という組み合わせによる緊張感が作品の意図になっています





一方この作品は、竹林の精霊たちが作品のコトバたちを面白がって受け入れたような融和感覚です。



「サトヤマアートサンポ2018」は1118日まで開催中

この作品を観ただけでも満足しました。



竹林に4作品、稲刈り後の田んぼに6作品



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「森にはなにがいる?」 小島萌と黒川のこどもたち

竹林の入り口に展示されています。

色彩の鮮やかさと布地のたおやかさが祝祭的。



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L12M-hz- 高根宗志

刈り取ったあとの田んぼ

それぞれ小さいスピーカーから、鳥、せせらぎ、虫といった自然音がループ再生されています。ミニ太陽パネルが電力



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Bumbooboy 樋口絢士

パパママに連れられてきた小さな女の子の仕草がよくて思わずパチリ


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by HoppyKosey | 2018-11-13 00:30 | 美術 | Comments(0)

韓国 2018現代美術展 焦る

ちょっと気づくのが遅かった・・・・
ふと思い出したのが先週、もう10月も終わろうとしていました。

韓国、あるいは台湾には好きな現代アーティストが何人もいます。

調べたところ会期末が今週末!!

金曜の深夜便でソウルか釜山に入り
日曜の夕方便で戻る・・・・・??

うーむ、うーむ  たまたまこの日はシゴトがない

うーむ、うーむ  




ソウル・メディアシティ・ビエンナーレ2018「Eu Zên」
2018年9月6日(木)-11月18日(日)
http://mediacityseoul.kr/
会場:ソウル市立美術館(西小門本館)

光州ビエンナーレ2018「Imagined Borders」
2018年9月7日(金)-11月11日(日)
http://www.gwangjubiennale.org/
会場:光州ビエンナーレホール、国立アジア文化殿堂[ACC]、ほか
キュレーター:クララ・キム、クリスティン・キム、リタ・ゴンザレス、クリッティヤー・カーウィーウォン、ヨン・シム・チョン、イーワン・クーン、デイヴィッド・テ、マンソク・キム、ソンウ・キム、ジョンオク・ペク、ムン・ボム・ガン

釜山ビエンナーレ2018「Divided We Stand」
2018年9月8日(土)-11月11日(日)
http://www.busanbiennale.org/
会場:釜山現代美術館、旧韓国銀行釜山本部
アーティスティック・ディレクター:クリスティーナ・リクペロ
キュレーター:ヨルグ・ハイザー
ゲスト・キュレーター:パク・ガヒ





by HoppyKosey | 2018-11-08 00:09 | 美術 | Comments(0)